
令和 7 年 11月 1 日 神戸総合医療専門学校 診療放射線科学友会 学術講演会

講演①
座長:兵庫県立はりま姫路総合医療センター 源常 航先生(2015 年卒)
『3年目診療放射線技師が伝える国家試験の攻略法と実務のつながり』
淀川キリスト教病院 田村みなみ先生(2023 年卒)
「3年目診療放射線技師が伝える国家試験の攻略法と実務のつながり」と題して田村みなみ先生(淀川キリスト教病院)より国家試験対策から得た知識をどのように臨床で活用していくかを講演していただいた。国家試験対策では、自分が取り組んだ効率的な勉強方法や、過去の問題から傾向を把握し対策することの重要性をご教授いただいた。自身の経験から知識を共有できる友達と一緒に勉強したことや、目標を設定して取り組んだことが合格に繋がったなど、現在取り組んでいる学生さんにとって非常に参考になる内容でありました。また、実際に臨床を経験し解剖学の知識や装置の特性を理解することの重要性を伝えていただき、私たち卒業生とっても勉強になる内容でありました。


講演②
座長 兵庫県立がんセンター 田中 愛弓先生(2022 年卒)
『専門技師について知ろう!』
本セッションでは、「専門技師について知ろう!」をテーマに、本校卒業生の先生方から4題の講演が行われた。
① X線CT認定技師:西宮渡辺心臓脳・血管センター 竹内 優也 先生(2017 年卒)
② MR 専門技術者:兵庫県立丹波医療センター 川﨑 涼平 先生(2017 年卒)
③ 検診マンモグラフィ撮影診療放射線技師:服部病院 伊藤 祐子 先生(2019 年卒)
④ 救急撮影技師:兵庫県立西宮病院 大谷 健人 先生(2009 年卒)
各演題では、それぞれの勤務先の紹介に加え、資格の受験資格、勉強方法、試験内容、そして取得後に感じた変化などが詳しく紹介された。いずれの先生からも、資格を取得したからといって業務内容が変わるわけではないものの、日々の業務に対する理解が深まり、より根拠を持って撮影に臨む意識の向上や、自身の技術を見つめ直す良い機会となったとの事であった。また、認定資格を取得することで転職やキャリア形成の選択肢が広がるなど、自身の可能性を広げるきっかけになることが示された。在校生だけでなく卒業生にとっても非常に参考になる内容であり、将来のキャリアを考える貴重な機会となった。

西宮渡辺心臓脳・血管センター
竹内 優也 先生

兵庫県立丹波医療センター
川﨑 涼平 先生

服部病院
伊藤 祐子 先生

兵庫県立西宮病院
大谷 健人 先生
特別講演
座長 兵庫県立粒子線医療センター附属神戸陽子線センター 奥本 貴之先生(2010 年卒)『SGRT のパイオニア・VisionRT が示しつなぐ放射線治療の新しい可能性』
~イギリス発の外資企業での学びから考える、医学物理士とキャリアのこれから~
VisionRT Ltd. Clinical Application Specialist 樽谷 和雄先生(1995 年卒)


特別講演としてVisionRTLtd Clinical Application Specialistの樽谷先生より、「SGRTのパイオニア・VisionRTが示しつなぐ放射線治療の新しい可能性」について講演していただいた。
ご卒業後は関西労災病院に入職され、放射線治療の分野に携わられた。在職中には日々の診療経験を重ねながら、学士から博士までの学位を取得され、臨床と研究の両面で研鑽を積まれた。また、ハッカソン(名前の由来は「ハック(hack)」と「マラソン(marathon)」を組み合わせたもの。チームを組んでアイデアを出し合い、新しいソフトウェアやサービスを開発し、最後に成果を競い合う大会)にも出場され、診療放射線技師の従来の枠にとらわれない活動にも積極的に取り組まれた。
その後、昨年度よりVisionRTに入社され、現在はClinical Application Specialistとして、Surface Guided Radiation Therapy(SGRT:体表面画像誘導放射線治療)の普及・臨床応用支援に携わられている。SGRTはIGRTなどの従来の位置合わせと違い、被ばくを伴わない位置照合として画期的な技術と言える。また、日本国内でも導入が進んでいるとのことであり、外資系医療機器メーカーの立場から、国内外の放射線治療施設への導入支援や臨床現場との連携を通じて、より安全で高精度な放射線治療の実現に貢献されている。
講演では、ご自身の今までのご経歴と外資系企業について、SGRT技術の基礎から臨床での活用事例と今後の発展の方向性まで幅広くご紹介いただいた。
樽谷先生のご経験は非常に示唆に富み、これから就職を控える学生や現在働いている卒業生にとって、診療放射線技師の新たな可能性を感じる非常に貴重な機会となった。